東野圭吾【ナミヤ雑貨店の奇蹟】は小説のみならず映画でも大ヒットした大作です。
潰れた雑貨店が”お悩み相談所”として人々の悩みに答えていき、人の心を癒していく感動ストーリーで心が洗われます!
短編物語として分けられていますが実は全て一つに繋がっており、伏線回収も見事で『感動的なミステリファンタジー』みたいに仕上がっています。
計算されたその細かなストーリーと繋がりに驚きを隠せません。
筆者は原作小説と映画どちらも味わっているので、相違点について解説していきたいと思います。
東野圭吾【ナミヤ雑貨店の奇蹟】
6月28日金曜ロードSHOW!「ナミヤ雑貨店の奇蹟」よる9時放送! https://t.co/evx3YwYklc #kinro
— マーメイド (@yorityan128) 2019年6月24日
メインはコソ泥の『敦也・翔太・幸平』そしてナミヤ雑貨店の店主『浪矢雄治』
映画の主演は「山田涼介(敦也)」「西田敏行(浪矢雄治)」
【ナミヤ雑貨店の奇蹟】映画と原作(小説)との違い
まず結論から言うと、
ストーリー展開においては最初から最後までほぼ同じです!
あんなに細かい時間系列の仕掛けをよく再現できたなと思いました。
一部、演出的な違いはあります。
主人公(敦也)が自分達に宛てられてた手紙を読んで泣く要素
などの細かい演出においては映画のアレンジですね。
より一層感動してもらうための映画ならではの工夫だと思います。
また、登場人物の細かい心情においては小説の方が深く語られています!
原作の方の主人公(敦也)は、映画のようにあそこまで感情的で暴力的な感じはありませんでした。
・・・まあそんな原作の主人公を完璧に演じろと言われても、映像作品となると表現的には向かないですよねw
ここも映画の良さを生かした演出にしているのでしょう。
【ナミヤ雑貨店の奇蹟】映画と原作(小説)はどっちが面白い
原作小説と映画どちらもじっくりと味わった筆者ですが、
個人的には小説派ですね!
やはり原作には勝てないと思いました!
まあこれは人によるとは思うのですが、
本を読むのがそこまで嫌いじゃない人や、想像力が豊かな人は小説の方がジワっと感動を味わえます。
というのも、
映画では省かれている細かな背景や、登場人物の深い想いなどが細かく語られているからです。
また、筆者は小説においては好き嫌いが激しく、ちょっと読みづらい文体だったりすると全く集中できなくなるのですが、
1日で一気読みしちゃったんですよね。
それほど飽きさせない文体ですし、ものすごく感情移入できます。
しかも”長編”という感じではなく、ストーリーが分けられて短編小説っぽくなっているから飽きずに読み進められるし、終盤には全ての物語が繋がってクライマックスを迎えるという構成なので、めちゃめちゃ感動しました。
魂が揺さぶられましたね・・・ジワジワと心が満たされていく感覚です。
なので、パッと感動したい方は映画を見ればいいですし、じっくりと味わいたい方は小説を読んだらいいと思います!
まとめ
- ナミヤ雑貨店の奇蹟は、原作小説と映画はストーリーに違いはほとんどない
- 細かな演出においては映画でアレンジを加えているが、小説では人物の細かな想いが語られている
- 個人的には小説の方が面白いし、より深みを味わえると思う
最後まで読んでいただきありがとうございました!