パルクールとフリーランニングの違いは?発祥の地はどこになるの?

よく「パルクールとフリーランニングの違いって何?」という疑問の声を聞きます。
管理人はこの疑問について徹底的に調べましたが、どの情報も「パルクールとフリーランニングは別物」という誤った認識で定義付けられています。
では本当の定義とは何か見ていきましょう。
Contents
パルクールとフリーランニングの違いについての解説動画
パルクールとフリーランニングの違いは?
パルクールの認識
- パルクールとは、自分の身体一つで様々な障害物や壁などを効率よく進む為の目的。
- A地点からB地点まで無駄な動作を一切抜いて、早くたどり着ける為の手段。
このように、「とにかく早く移動する為の手段」がパルクールの定義とされています。
映像だとこんな感じ。
フリーランニングの認識
- パルクールの動きに宙返り等の派手な技を加え、パフォーマンス要素を取り入れたもの
このように、もともとはパルクールというトレーニングから”派生させたスポーツ”として認識されています。
どちらかと言えば、フリーランニングの方が危険なイメージがありますね。
パルクールの発祥の国はどこ?
パルクールはフランス発祥の一種のトレーニング方法だったそうです。
当時レイモン・ベルという人物が、運動方法として息子に教えたことから生まれたと言われています。
元々は身体を鍛えるだけの手段だったみたいですね。
後にレイモン・ベルの息子であるダヴィッド・ベルは鍛え抜かれた身体で常人では到達出来ない領域まで達し、パルクール界では”神”と呼ばれる存在に。
また、「アルティメット」という映画でスタント兼俳優として主人公を演じ、世界へその名を轟かせました。
現在は映画俳優として活動しているんだとか。
パルクールの大会はどんな事をするの?
大会では見た目の派手さや綺麗さ、ユニークさを基準にジャッジをして上位3名を決めます。
(アメリカで開催されたAir Wipp Charange 2017という大会映像)
パルクールの大会を”誤った認識風”に言えば「フリーランニングのスキルを披露し競う場」と言った方が分かりやすいでしょうか。
世界に共通するニュアンスを選んで「フリーランニング」と名付けた
(佐藤惇さんのドキュメンタリー映像)
日本のパルクール界の第一人者である佐藤惇さんは上記の動画(3:00~)でこのように説明しています。
パルクールの語源はフランス語から作られたもの。だから英語圏の人に広めるとなると、フランスの名前であるパルクールは、「他国にはわかりにくいニュアンスだろう。」という考えに至り、世界に共通出来る言葉を選んで「フリーランニング」という名前で発信をした。
佐藤惇さんはパルクール発祥の地であるフランスを含め、ヨーロッパ各地で練習を重ねた時代がありそこで学んだパルクールのルーツ(起源)を日本に広めているので、日本人の中で一番パルクールへの理解が出来ています。
なのでこの情報は本当でしょう。
現在、世界的には「パルクール」で共通している
現在ではフリーランニングの特徴であるアクロバットを含んだ要素も含め、結局世界では「パルクール」で通じています。
一昔前だと、パルクールは移動のみ、フリーランニングは宙返りを含む競技と分けて考えられていましたが、現在では同じものと考えるのが主流のようです。
もう、パルクールとフリーランニングで分けるという必要は無いという事ですね^^
「身体ひとつで、いかに街の中を素早く移動できるか」というのがパルクールのルーツ。
実践者の間では、「一種のトレーニング」「芸術」「哲学」といった様々な捉え方をされています。
障害物を乗り越える動作(ヴォルト)や、(フリップ)と呼ばれる多種多様な回転技を連続的に行い、更に流れる様な動きで繋ぐと、(フロウ)という風に呼ばれています。
現在では、この(フロウ)をいかに面白く魅せられるかが競われてるように見えます。
少しずつ形を変えていくパルクールはこの先どうなって行くのか楽しみですね。
そして、まず第一にしっかりとした身体作りをする事が基本であり、無謀な挑戦や第三者に不快感や迷惑を与える様な行為は絶対に許されません。
パルクールは発展途上であるため、
少しでも悪いイメージを持たれてしまうと社会との協調はいつになっても叶う事は無いでしょう。
パルクール実践者の多くは周囲や地域に「パルクールは一種のスポーツ」だと理解をしてもらえるように現在、日本でもパルクールのネットワークが加速的に広がり始めています。
各地で練習会や実践会が行われ、実践者が一丸となって環境を整えようとしています。