パルクールで失敗する原因と安全に実施する為に出来る事

パルクールはアクロバティックな要素が多いため、失敗して大怪我をしてしまう方は少なくありません。しかし反対に失敗を恐れていては上達する事も出来ません。
今回は、どのようにして安全にパルクールの練習をしていけば良いのか解説していきます。
パルクールを実践していく中で失敗はつきものです。
失敗をするなら柔らかいマット等の衝撃を吸収してくれる環境でないと危険です。
最初はどんどん安全な環境を使って練習していただきたいのですが、やはり最終的には街の障害物を使ったり外で大きく動きたいですよね。
そうなると必然的に高所やコンクリート(アスファルト)で実践する事が多くなりますが、そこで失敗をしてしまうとかなり危険です。
経験値が高い人は失敗しても瞬時にリカバリーが出来る場合もありますが、失敗の仕方によっては受け身が取れない場合もあります。
打ちどころが悪ければ深刻な事態になりかねません。
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パルクールを実践する時にどういう時に失敗が起こるのか、失敗をしない為にどういう心構えで実践していけばいいのかを管理人の経験を元に解説していきます。
失敗する原因
1.経験不足
まだしっかりと練習を積み上げていないのに、いきなり大技をしようとするのは自ら怪我をしに行く事と同然。
2.滑りやすい環境
触れる障害物や履いてる靴が滑りやすいものだと、踏切や着地の時に滑って転倒に繋がってしまう。
3.恐怖心を持っている
恐怖心を持った状態のまま実践すると、技をかける瞬間や途中でためらう事が多く受け身が取れなくなる。深刻な怪我はこのケースから発生することが多い。
4.イメージ不足
目的地、着地地点までどう動くかをイメージしていないと想定外の失敗をすることがある。
5.過信
自信を持ちすぎると無茶な挑戦をすることがあり、やったこともない技をいきなりやって危ない落ち方をしたりする。
ここまで失敗する原因を5つに分けましたが、これは全て管理人が今まで失敗してきた時に感じた事です。
そして環境や身体の状態だけでなく、メンタリティーの部分でも失敗に繋がる要素があるという事を覚えておいてください。
以下の動画は、管理人が壁で手を滑らせて失敗した瞬間です。
幸い、受け身は何とかとれて大事には至らなかったです。
失敗を最小限に抑えるために出来る事
では、失敗の原因で上げられた5つの点に沿って1から順に追って解決策を考えていきます。
1.自分の出来る事からやる
有名な方や凄く上手い人たちでも、最初は何も出来ない状態から始めて少しずつコツコツとスキルの幅を広げていっています。
焦らず自分の身体と見つめあいながら安全な場所で練習しましょう。
2.自分と対象物の状態を把握する
滑りにくい靴を履いて自分が通るルートが滑らないか、破損していないかしっかりとチェックしましょう。
3.適度な緊張感を持つ(ゾーンに入る)
極度の恐怖心や高揚感を持たず、集中するときの心地よい緊張感を保つと更に良いパフォーマンスが出来るでしょう。
4.完璧なイメージをする。
スタートから最後までどのような心の持ち方で動くか、自分の空中姿勢や着地の瞬間等を明確にイメージしましょう。
5.初心を持ち続ける
「今の自分にはまだ早いか?」「今日はここまでにしといた方が良いんじゃないか?」と、身体や心に問いかける習慣を身に着けるとよいでしょう。
おわりに
これらを全て実践すれば必ずしも安全にパルクールが出来るとは限りません。
あくまで失敗を最小限に抑える為のアドバイスなのでそれを踏まえたうえで実践してください。
パルクールはステージが幅広く、様々な環境で実施できます。
ですがその分管理が行き届いていない場所が多く、予期せぬアクシデントが非常に起こりやすいので、安全意識をしっかり持って実践していきましょう。